豆電球

頻繁に電気は消さないほうがいいのか?

どちらが節約になるのか考える

電気代を節約するためには、できるだけ電気を使用しないのが鉄則です。
夜になると照明を付けなければいけませんが、点灯している間は電力を消費し続けています。
電力の消費量を極力抑えるためにも、少しだけ席を外すだけでも電気を消すべきだと考える方がいますが、逆に再点灯した方が電力を消費するから意味が無いという意見もあります。
果たしてどちらが本当に節約に繋がるものなのか考えてみましょう。

参考:電気は頻繁に消さないほうが節電になるの?

使い方によって違う

頻繁に電気を消したり付けたりと繰り返す事は電力量の節約にはなる可能性が高くても、電化製品の寿命を縮める可能性もあります。
電気を付けている時は常に電力を消費しているため電気代が高くなり、電気を消せば電力は消費されないので電気代もかからないのは当然です。
わずかでも電力を使わない時間が積み重なるほど電気代の節約には貢献できるでしょう。

ただし考えなければいけないのは、消した電気を再び付けた時に通常よりも電力を消費して電化製品自体に負荷を与えています。
場合によっては何度も付けたり消したりを繰り返した方が電力の消費量が上がって電気代も高くなり、電化製品の寿命が早く訪れて買い替えが必要になるかもしれません。
これでは節約できたとは言えません。

このような電気代の節約は車のアイドリングと同じ事が言えます。
車も燃費を節約するために信号待ちの度にアイドリングストップを実践している方がいますが、必ずしも燃費削減になるとは限りません。
元々自動でアイドリングストップされる仕様になっていれば意味があると言えますが、わざわざ手動でエンジンを切ってすぐに再始動をするのを繰り返すとセルやエンジンに大きな負担がかかって修理が必要になるかもしれません。
わずかなガソリン代を節約しようと思っても、結局は修理代の方がかなり高くなったという結果になる可能性が高いです。
信号待ちの場合は15秒くらい停車するなら燃費節約になりますが、あっという間に再始動するならアイドリングストップも意味が無いと言われています。
長い信号待ちや踏切で停車したり、渋滞に巻き込まれたりした時にはアイドリングストップは大いに有効です。

電気代の節約も車と全く同じ考え方で、ほんの数秒だけ電気を消すだけなら消さない方が良いと考えられます。
長時間使わない電化製品ならこまめに主電源を切った方が待機電力の節約にも繋がるため効果的です。
例えばテレビの場合は留守にしている時間帯は全く使わないため主電源からストップした方が良いですが、おトイレに行くだけでリビングの電気を消したり付けるのはあまり意味がなくてむしろ逆効果になるかもしれないと考えてください。
こまめに主電源を消す電化製品の場合は、スイッチ付きのタップを使うと便利です。