賃貸VS持ち家 住宅資金の節約の重要性
一般的に「家賃の目安は給料の手取り収入の1/3の割合」と言われ、住宅関連の費用で毎月の給料の数割は軽く飛んでいってしまいます。すなわち、住居費は収入金額に対してかなりの割合を占めるもので、賃貸住宅であっても、持ち家であっても、家賃やローンの支払いなど住宅資金の節約はもっとも重要なポイントです。
住居費の節約を考えるときに必ずといってよいほど話題になるのが「賃貸と持ち家のどちらがお得か」ということ。
度々議論に上がるこの問題。
果たしてあなたにとってはどちらがお得なのでしょうか?
今回は初めて一人暮らしをすることになった学生時代からの考え方や、住宅に関するこれから選択すべき道はどちらなのかを一緒に考えていきたいと思います。
賃貸住宅
賃貸住宅の場合は毎月決まった金額を支払わなくてはいけませんが、契約上特に定めがなければ税金の支払い義務や生活に支障をきたすような住居の破損を自費で負担しなくてもよいので縛られることがなく自由です。
またもし近隣の人とトラブルが起きた場合でも簡単にその家から出て行くことはできませんが、賃貸住宅なら引越しをすればすぐにそのトラブルから離れることができます。
そして賃貸住宅のほうが絶対にいいのは学生時代の時でしょう。
初めての一人暮らしは学マンションがオススメ
子どもが大学生になり始めて一人暮らしをすることになった場合、一般的なマンションを借りて住むよりも、学生専用の学生マンションがお得です。
その理由として学生専用マンションは、学生がより安全に暮らすことができるためのセキュリティが万全となっている物件が多く、住人も学生に限られる点です。
学生が上京や地方の大学に通うことになったら、大学の近くに住まいを探さなければなりません。土地勘のない地域だと物件探しも一苦労で、なかなか見つけづらいことでしょう。そんな中で、引っ越しの準備も進めないといけないとなるととても大変です。
しかし学生マンションなら物件によっては家具家電が既に備わっているところもあって、その場合引越しも必要最低限の荷物があればいいのでとてもスムーズに新生活の準備を進められます。
また物件の多くが、各大学のキャンパスにほど近い場所に建てられていおり、徒歩や自転車で数分程度というレベルの好立地にあります。しかも、賃貸価格も学生ならではリーズナブルです。地方の大学に通うとなった時にも、キャンパスの近くに物件があることから大学生の初めての一人暮らしにとても役立ちますよ!
持ち家
持ち家の場合にはローンの支払いが終わってしまえばその後毎月高い支払いをすることがなくなるのでお得なように思えますが、個人で所有をしている以上は固定資産税を支払う義務が生じますし、また災害や老朽化で家の部分が傷んだときには自分の責任で修繕をしなくてはいけなくなります。
中古住宅のメリットを抑えておこう
さて、持ち家を所有しているかどうかということは、銀行からの融資などを受けるときに大きな信用情報となるので、一概に出費面ばかりに着目するというわけにもいきません。
もし持ち家をする場合にも新築にするか中古にするかという選択の幅が出てきます。
日本では諸外国に比べて中古住宅の流通件数が圧倒的に少なく、持ち家をするほとんどの人は新築で自宅を建築しています。
ですが最近はリフォーム技術もかなり発達してきているので、安い中古住宅を手に入れてリフォームにちょっとお金をかけることで新築と見まごうばかりの素敵な住宅にすることもできます。
これから住宅を購入したいと考えている人なら、ぜひおすすめしたいのがこれら中古住宅の利用です。
自治体によっては新たに転居しようとする人に対して助成金をつけるという制度をとっているところもあります。
例えば東京の新宿区では単身者や若い子育て夫婦世帯に対して「民間賃貸住宅助成金」をつけるなど転居をするときの費用負担をしてくれる便利な制度があります。
他にも老齢世帯の引越し時に何らかの補助をしたりするような自治体も多いので、転居先の情報をよくチェックしてみてください。
賃貸VS持ち家 まとめ
今回は様々なライフスタイルの変化に応じて、賃貸にするか持ち家にするかを決め、その際のポイントを紹介してきました。賃貸にする場合も、持ち家にする場合も常に節約を意識しかつ、便利で使いやすい住宅を選択できるよう、タイミングに応じた価値観を持つことが一番大事なことなのです。
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