不快にさせる「ケチ」は慎もう
日本においては「もったいない」という言葉に示されるように、節約は美徳として長年扱われてきました。
ですが、行き過ぎた節約行為は時に周囲の人をドン引きさせてしまったりすることもあります。
例えばお付き合いをする相手もしくは結婚相手が「節約上手」ならぜひ長く関係を続けていきたいと思うところでしょうが、それが「ケチ」というだけであればあまり親しくなりたいとは思わないでしょう。
そこで一般的な認識として「節約上手」と「ケチ」はどこに線引ができるかということを考えてみることにします。
まず「この人ケチだなあ」と思わせてしまう行為の代表的なものが、人付き合いに関してのお金を渋るということです。
外食をしようと誘っても「お金がないから」と常に同席をしようとしなかったり、たまに一緒に行っても自分が絶対に損をしないようにと一円単位で割り勘をしようとするような場合です。
かなりの上級者になってくると、持ち込み禁止の見せなのにおにぎりやパンを平気で取り出して食べ始めたり、こっそりと自分の残した食事や人の食事をタッパーにつめて持ち帰ったりしようとします。
他にも冠婚葬祭のときの祝儀・香典をかなり安い金額しかいれない、もしくは言い訳をして全くお金を出さないというようなケースも、周囲の人にとってかなり悪い印象を与えます。
自制が基本の「節約」
反対に節約上手の人と言われる例としては、水を出しっぱなしにしなかったり使わない電気は消すようにするといったことを心がけていたりといった光熱費をうまく減らす方法をとっているようなことがあります。
さらに、ブランド品をできるだけ安く購入できる手段で求めたり、外食ばかりの生活を避けてにできるだけ自炊をして食費を減らすようにするといったことも含まれてきます。
あとは衝動買いやストレス解消にショッピングをするといったことをしないようにし、不必要なものを思いつきで購入するということをしない生活をしていたりもします
いろいろな定義がありますが、周囲を不快にさせる「ケチ」になるかどうかはその節約が「自分の利益のためだけにしている」かどうかということが一番の分かれ目となるようです。
外食をしているときに持ち込みの品を食べられたり、冠婚葬祭でお金を出してもらえないとなると、同席する人は「この人は人間関係を大事にはしないんだな」というふうに感じてしまいます。
節約をすれば確かにお金はたまりますが、度が過ぎるとむしろお金では買えない人からの信頼を損なってしまうことになります。