紙幣

節約

節約は”美徳”

わずか20~30年前までは「消費は美徳」とばかりに
無駄づかいを推奨するかのような風潮が世の中にはありました。
ですが日本には伝統的に節約によってあるものを大切に使っていく意識が根付いており、
当時のような使い捨ての生活スタイルは本来的には体質に合わないものであったように感じます。

そうした意味で考えると、現在若者世代を中心に一般的になっている
節約意識は日本人の伝統的なDNAにぴったりはまるものであるということができるでしょう。
ですが、かつての“消費は美徳”時代の名残は今もなお残っており、
効率的な節約をしようとしてもなかなかうまくいかないという場合もよくあります。

2種類の節約法

節約には多く分けて二種類の方法があります。
一つが必要のないものをなるべく買わないようにするという方法で、
もう一つはどうしても使わなければいけないものの量を減らせるようにするという方法です。
簡単な例で説明をすれば、例えば毎日の食事をするときに
わざわざ割り箸を使っていたとしたらどうでしょうか?

普通の箸を持っていれば一度購入することで長く使い続けることができますが、
洗う手間が面倒だからと毎回割り箸を使っていたりしたら、
長期的にはかなりのコストになってしまうということになります。
お客様が来た時などには割り箸を用意しておいた方が便利ということもありますが、
日常的に自分が使う分には箸を一度購入した方が節約はできることになります。

食事や洋服などにもこれと同じようなことを言えるわけで、
一見便利そうだというイメージで余計なものを購入してしまうと、
長期的にはかなり損失が多い生活を送ってしまうことになります。

無駄遣いを防ぐということは、何も必要な部分までも使わないようにするということではありません。
日常的に必要である消費に対して不必要である部分を削って、
同じ生活水準を安い金額でできるようにするということなのです。

節約を重ねることで必要な部分やどうしても欲しいものがあったときに、
節約をしておくことでより充実したお金の使い方ができるようになります。